入院中は、体のこと以外にもさまざまな心配事が出てきます。「誰に話せばいいかわからない」「こんなこと相談していいの?」と思って一人で抱え込まないでください。困ったことは、早めに誰かに伝えることが解決への近道です。

体の変化・痛み・気になる症状

→ まず:ナースコールを押して看護師に伝える

💬 「昨日から痛みが増した気がする」
💬 「なんとなく気分が悪い」
💬 「熱っぽい感じがする」
💬 「いつもと違う感じがする」

「大げさかな」と思わずに伝えてください。小さな変化が早期発見につながります。看護師が判断し、必要であれば主治医に連絡します。

治療・病状について知りたい・不安がある

→ 主治医・担当看護師に質問する

💬 「検査の結果が気になっている」
💬 「この治療は本当に自分に必要なの?」
💬 「副作用が心配」
💬 「他の治療法はないの?」

疑問はためずに聞きましょう。「他の先生にも意見を聞きたい(セカンドオピニオン)」も、患者さんの権利として認められています。

入院費・お金のことが心配

→ MSW(医療ソーシャルワーカー)に相談する

💬 「入院費がいくらかかるかわからなくて不安」
💬 「仕事を休んでいるので収入がなくなった」
💬 「高額療養費制度を使いたいけどよくわからない」
💬 「支払いが難しいかもしれない」

お金の心配は、遠慮なくMSWに相談してください。高額療養費制度・傷病手当金・生活保護など、使える制度を一緒に考えてもらえます。「恥ずかしい」と思う必要はありません。

退院後の生活が不安

→ MSW・退院支援看護師に相談する

💬 「一人暮らしで、退院後が心配」
💬 「家族に迷惑をかけたくない」
💬 「家に帰れるかどうかわからない」
💬 「施設のことを考えたほうがいいのかな」
💬 「介護保険って何から始めればいいの?」

退院後の生活の不安は、退院支援担当者の専門領域です。早めに相談するほど、選択肢が広がります。

気持ちが落ち込む・眠れない

→ 看護師・主治医、または心理士・MSWに相談する

💬 「病気のことを考えると不安で眠れない」
💬 「気持ちが沈んで何もやる気がしない」
💬 「死ぬかもしれないと思うと怖い」
💬 「家族のことが心配で頭から離れない」

入院中に気持ちが落ち込むことは、珍しいことではありません。「弱音を吐いてはいけない」と思わないでください。担当の看護師・主治医に伝えると、必要に応じて心理士や精神科への相談につないでもらえます。
💡 家族も一人で抱え込まないで
患者さんを支える家族も、不安や疲れを感じることがあります。「自分がしっかりしなければ」と無理をしないで。家族の気持ちも、MSWに相談できます。

スタッフへの不満・病院に対する意見

→ 患者相談窓口(患者サポートセンター等)に相談する

💬 「看護師の対応が気になっている」
💬 「説明が不十分だと感じた」
💬 「治療の進め方に疑問がある」

多くの病院には、患者さんからの相談・意見を受け付ける「患者相談窓口」「患者サポートセンター」「患者相談員」などの窓口があります。直接担当者に言いにくいことも、ここから相談できます。
⚠️ 不満をためすぎないために
我慢してストレスをためると、療養に影響します。小さな疑問や気になることも、早めに伝えることが大切です。

困りごと別・相談窓口一覧

困りごと 相談先
体の変化・痛み 看護師(ナースコール)
治療・病状の疑問 主治医・担当看護師
入院費・お金の心配 MSW(医療ソーシャルワーカー)
退院後の生活・サービスの相談 MSW・退院支援看護師
気持ちが落ち込む・眠れない 看護師・主治医・心理士・MSW
食事・栄養の疑問 管理栄養士・看護師
リハビリの疑問・不安 担当理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
病院のスタッフへの不満・意見 患者相談窓口(患者サポートセンター等)
💡 「誰に話せばいいかわからない」ときは
担当の看護師に「〇〇のことで誰かに相談したい」と伝えるだけで大丈夫です。適切な窓口につないでもらえます。一人で抱え込まないことが、回復の第一歩です。